昨日の海洋フォーラムで、山形俊男先生(東京大学名誉教授/笹川平和財団海洋政策研究所特別研究員)が、「海の気候変動とノーベル物理学賞~COP26に向けて」というテーマでお話されました。
真鍋博士をよく知る山形先生が、ノーベル賞受賞を祝して興味深い思い出話をたくさんお話くださったのですが(こちらにアーカイブあり)余談的におっしゃった
気候変動 climate variability
気候変化 climate change
の違いというのが、とても印象に残りました。例えば、英語版Wikipediaの「Climate variability and change」項目の冒頭を翻訳ソフトで訳してみると……
variabilityもchangeも、どちらも「変動」と訳されてしまっています。
山形先生は、これを大変問題視して「正しく訳すべし」と強く訴えておられました。
なんということでしょう。もっぱら日本語の海におぼれている私は、何度か記事で「気候変動」という用語を使いながら、実は誤訳が含まれていたかもしれないことにすら、気付いていませんでした。
これって非常にマズイ。
誤訳と日本の科学リテラシーとの関連は前々から気になっている課題です。
今回、とても重要なことを教えていただきました。これからは気を付けなければ!