Loopは、昔の牛乳配達のように商品を配達してもらって次回の配達の時に容器だけ返すシステム。使い捨てプラスチックの容器が氾濫する現代において、容器を使い回してゴミを減らすために、アメリカのテラサイクル社が始めたサービスです。今年の春、東京を皮切りに日本での提供がスタートしました。
さいたま市は、この9月から。そして注文した翌日、早速こちらの通い箱「Loopトート」が届きました。
海外発のサービスにありがちなことですが、モノが大き目。このトートも、日本の狭い住居に置くと相当な存在感です。これでも日本仕様にしたのかもしれないけれど、私の部屋には持て余すサイズでした。畳めるらしいので、返却までは小さくしておくつもりです。
まだ商品の選択肢が非常に少ないので、コーヒーは味の素AGF、ジュースはデルモンテ。メーカーは選べません。
そしてサイズもネットで見た印象より小さ目。容量をよく確認してから注文しましょう。もっと大きなサイズを選べるといいんだけどな(でもそうなると、トートはさらに巨大化するのか)。
トートの中にふかふかの仕切りがあり、余計な梱包材がないのは満足。このまま空き容器を入れて、次に何かを注文して届いたタイミングで返します。
やってみよう!
面白い!!
でもなー。
夫が買い置きしていたコーヒーは、これより容量が多くてチャック付きパウチに入った安いもので、味がよほど違わなければ、元に戻ってしまいそう。パウチ1枚のゴミを出したくないか?と聞けば、普通の人は、そこまでの熱意はないはず(私はプラゴミ削減を本気で模索中なので、今回、買ってみたけれど)。
それにトマトジュースも、そんなに定期的には要らないかな……。普段からパルシステム(地元の生協)で、しょうゆや料理酒のリユース瓶を返すのが習慣になっているので、空き瓶を返せること自体には、それほどの新鮮さがないのです。
そして何より料金。行き帰りの送料が入っていることもあり、今回これだけの買い物に5000円以上かかりました。容器を返せば、デポジット式で一部は返金される仕組みだけど、ちょっと勇気の要る出費でした。
次回は鶏がらスープなど、だし系を頼んでみるつもり。頻繁に頼むと配送にエネルギーがかかるから、かなり間を空けて頼もうかしら。
他の商品としては今のところシャンプー系が多いようです。ところが我が家は普段からシャンプーのパウチ袋をそのまま逆さに吊るして使っているので、数カ月にパウチ1枚のゴミしか出ない。確かにLoopでゴミはゼロになるけれど、さほど、容器を返すメリットを感じられないのです。
お試しでやっているうちに、品ぞろえが豊富になってきたら、そして我が家にとって嬉しい商品が登場したら、ロングユーザーになるかもしれない。
しかし到着初日は、そのあたりが未知数でございます。
後日談
2021年10月下旬
その後、買える商品の種類が10品目のまま一向に増えません。使い終わった容器を返すついでに次の買い物をしようと思ったものの、買いたいものがない。ドクターブロナーのマジックソープも品切れしたまま出てきません。そこで問い合わせてみました。
Loop本部では詳細が分からず、ドクターブロナーのお客様相談窓口的なところに電話。その結果、イオン店頭で想定以上に売れて品切れとなり、コロナの影響もあって新しい容器が海外から入荷せず、在庫の補充が遅れていることが分かりました。追加投入される時期は未定のようです。
これでは、どうにも、ぐるぐる回るLoopが実感できなーい。ちなみに、イオン店舗起点でぐるぐるするのと、宅配でぐるぐるするのは、同じLoopでもアプリやシステムが異なるので、まぜちゃ駄目らしい。イオンは最寄り店舗(最近Loop商品を扱い始めた様子)でも自転車で30分ほどかかるので足が遠のきがちなのですが、あまりに宅配がじれったい状況だったら、そちらも試してみるつもりです。
2023/1/13
LOOPから以下の連絡がありました。え?実験だったの?!という驚き。私は昨年のうちに全部返却して取引を辞めていましたけれど、最初はとても期待していただけに、残念な結末でした。
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この度、Loop商品をより身近で便利にご購入いただくために、2023年3月31日(金)をもってLoopオンラインストアでの実証実験を終了させていただくことになりました。今後は、イオン・イオンスタイル等、Loop参加店舗の拡大を進めてまいります。