房総半島が台風15号で大変なことになりました。
散策が気持ち良かった「大房岬自然の家」や、
農業体験ができて温泉もあるお宿「ザファーム」、
屋外で子どもたちと楽しめる「フォレストアドベンチャー・千葉」、
裏山の竹林の手入れまで地元の元気なおじいちゃんたちが
されていた、コミュニティーの活力が魅力的な「安房自然村」
など、かつて私が取材でお邪魔した素敵な施設の数々が、
軒並み営業休止に追い込まれています。
息子が御蔵島でお世話になった松ちゃんが経営する
宅配野菜の「サンバファーム」も、
台風の後始末に追われている様子です。
農家の方々の損害規模を思うと胸が痛みます。
館山のほうは、ダイビングショップなど海辺の施設も、
船を持っている漁業者の方々も、養殖業の方々も、
写真を見る限り、津波か高潮にやられたような惨状です。
過酷な状況で、情報発信すらままならない地域も
あると思います。
目玉のような強風の渦巻きが一つ通り過ぎたことで、
これほどの被害が出るとは。
ここ埼玉・浦和も、同じ台風が通過しました。
庭のラティスは吹っ飛び、いろいろなモノが
吹きすさぶ風に翻弄されるさまを目にしました。
音もすごかったです。
しかし愛しい房総が、あそこまでのことになるとは、
思い及びませんでした。
5年ほど前から、某ハウスメーカーさんとの
ご縁に恵まれて、千葉県内の観光情報などを
まとめる企業広報紙の編集を担当しています。
船橋、香取、佐倉、成田、鋸南の町並み。
市原の芸術祭の初回の時は子どもも連れて
繰り返し出かけました。いろいろな取材に
幼い子どもたちを同行させました。
仕事も兼ねて、私の子育ての多くの時間を
千葉で過ごし、かけがいのない思い出を、
千葉でいただいた気がします。
館山の布良など南房総のほうもよくお邪魔
しました。あちらは特に、被害が深刻です。
鴨川、勝浦、太海、木更津、沖ノ島、銚子、
大房岬なども楽しかった。海に囲まれた
大きな半島なので(内陸の取材ももちろん
ありましたが)、外房も内房も、海辺を巡る
取材が少なくありませんでした。そういった
思い出の地のそこかしこが、心配な状況です。
季節ごとに房総に通い、泊りも多く、
家族には「千葉に心を売ったママ」と
よく揶揄されたものですが、本当に、
通うほどに好きになりました。
(広いから地域ごとの個性はさまざま
異なり、それぞれが魅力的なのです。)
千葉県情報のテレビやラジオの番組も
追いかけるようになり、一時期は本当に
私は千葉県マニアでした。
今は編集体制が変わって、取材ラッシュ
は少し落ち着いていますが、千葉ネタには
思わず身を乗り出してしまいます。
自然豊かで海に突き出した半島だけに、
台風1回で、ここまでの状況になる。
(街の空に電線が張り巡らされているため
樹木の多さが裏目に出てしまいました。
農業と水産業、畜産業の被害も甚大。)
切ないです。自分にできることは少ない
けれど、せめて今後も多少のお金を落とし、
微力ながら、情報発信をしていきます。
政府の動きが鈍くてイライラしましたが、
ようやく昨日、地元自治体(県)の
ボランティアセンターが立ち上がりました。
東北のボランティア以来、各地の被災が
気になりつつ、ほとんど動けていない私が
言うのも何ですが、もし行ける方がいたら、
復旧・復興に歩み始めた千葉のお手伝い
に是非お出かけください。