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虫けら再び

先日のブログで触れた「ふたつの正義」に関する記事が

昨日、公開されました。

 

IWC前議長、「価値観の押し付け」是正のため継続参加

※2019.7.5 確認したら削除されていたため、リンク無効です。

コメント欄が興味深かったのに。オルタナ編集部の判断だろうか。

連絡なくモヤモヤ。今度会ったら聞いてみよう。。

というわけで、同じ記事がオルタナオンラインにも出ているので、

そちらのリンクを貼っておきますhttp://www.alterna.co.jp/26079

 

伝統産業や生物種※など人知れず消えゆくものが多々ある中で、

捕鯨の存続に使われる税金がどこまで国民に許容されるのか。

日本発の水産資源管理が他国から信頼されるのか。

 

※トキやコウノトリがシンボル的に大切に保護される一方で、

名も知られぬ草花や両生類などが次々と数を減らしています。

 

辺野古に続き、捕鯨という、これまたパッカリと意見が

割れがちな難しいテーマです。

 

自らの心に答えがあるかというと、まだないです。

2つの正義の間で揺れているからこそ取材しています。

 

  • 小学校の給食で好物だったクジラの竜田揚げ
  • 大学で同級生が立ち上げた捕鯨問題の研究会に
    入ったものの若さゆえ問題の大きさに屈した思い出
  • 小笠原でのクジラウォッチング(会えず)
  • 息子が参加した御蔵島のイルカと泳げるキャンプ
  • 千葉・銚子のイルカウォッチング取材(会えず)
  • 水族館販売用のイルカ漁に反対する団体への取材
  • 千葉・和田浦(捕鯨基地の一つ)の取材で知った
    捕鯨文化を守り続けたい地域の存在

 

これらが断片的に淡く作用して、反捕鯨にも捕鯨推進にも

共感できてしまう自分を作り上げました。

 

それにしても、小笠原でも、銚子でも、諸事情あって

私はクジラやイルカに会えなかったのです。ここまで

会える一歩手前まで行きながら会えなかったという偶然が、

捕鯨推進に共感し得る余地を自分の中に残した気がします。

 

2019.4.19追記

書き忘れていましたが、小笠原のクジラと銚子のイルカ

は空振りでしたが、学生時代に伊豆諸島の御蔵島で

ドルフィン・スイムを体験しました。目を覗き込みに

来てくれるフレンドリーなイルカたちに感激しました。

 

 

そして最近になって捕鯨に関するドキュメンタリー映画

が相次いで公開されたので、3本とも観ました。

 

ザ・コーブ

ビハインド・ザ・コーブ

おクジラさま ふたつの正義の物語

 

 

今回の記事は、3本目のおクジラさまについてです。

クラウドファンディングから参加して完成後すぐに

観に行った映画です。今回、もう一度観ました。

 

NY在住のジャーナリストが監督なので、

日本万歳みたいな雰囲気はなく、冷静にコトの本質を

見つめ直すことができます。ただ、記事にした今回の

森下前議長登壇のイベントは、やや推進寄りだった

印象です。実際のところ、クジラの数がどうなのか、

種を限った小さな捕鯨だけなら許される状況なのか、

そこが気になります。

 

 

先日のブログでヤフー記事のコメントが一気に

付いたのを不自然と捉えて書いてしまったのですが、

よく考えたら、新着ニュースの一覧があったり、

辺野古のテーマを優先的にキャッチできたりする

機能がネットにはあるわけで、ウェブニュースで

ある以上は、それほど不思議ではないことでした。

思い込みで話してはいけませんね。反省です。

 

難しい問題に賛否両論があるのは当然だし、

なんにしても、私が何十時間もうんうん唸りながら

書いた文章を読んで、反応してくださった方が

あれだけの数いたということ、これはすごく

幸せなことだと思いました。冥利に尽きます。

 

なぜ捉え方が変わったかというと、上記の捕鯨

記事にも1日程度で30以上のコメントをいただいた

からです。やっと反響をいただける記事を書ける

ようになってきたんだな、と素直に嬉しく思いました。

 

それから、昨日、珍しく、ゆっくり睡眠をとれた

ことも影響しました。昨年の11月頃から仕事が重なり、

まさに寝食を忘れる勢いで働いていました。それが

ようやく昨日の晩、肩の荷が少し下りて6時間ほど

続けて寝られたんです。そうしたら、今朝は急に

頭がクリアになって、気持ちも前向きに戻りました。

 

「健全なる精神は健全なる身体に宿る」by.ローマの詩人

を体感。しょせん動物なので寝食は軽視できません。

 

 

というわけで、辺野古も捕鯨も、勇気を出して、

このあとツイッターで発信してみようと思います。

 

そうしないと、このサイトの「最近の仕事」に

反映されませんので……。

 

 

最後に、「虫けら」は虫をいやしめていう言葉で、

「雑草」と同じく、あまり気持ちがよくないので、

賛否が別れる難しいテーマについて独り言をつづる

虫けらシリーズは、今回で終わりとします😊

 

 

※2019.7.5追記

このブログを書いた頃は、自分の記事に付いた

気味悪いコメント群に、ちょっと動揺していた。

なんとか平常心で乗り切ろうとしていたけれど、

いま思うと、やっぱり、あのコメントの速さと

内容は異様だった。そして、辺野古も捕鯨も、

ナショナリズムに関わる話題だ。ネトウヨを

刺激するネタだったから普段と違う反応があった

と考えるのが自然だろう。そして、コメント付き

Yahoo!記事はなぜか消されているし。火消しか。

今後も個別にいちいち取り合うつもりはないが、

もろもろの諦観を込めて、ここに記しておきます。