御船足湯から、きらめく海を左に見ながら道なりに。
1500万年前の地震でできたという泥岩岩脈が、
揺れる波の下にミニチュア大陸棚のように透けています。
たいてい都内では2000円とられるのに大人の入館600円の幸せ。
(むしろショー重視で人の多い大型水族館より満足できました!)
100円が戻ってくるロッカーがあるので、荷物を預けて身軽になって
じっくり見て回れます。
大学の水族館だけあって、形態による種の見分け方の解説も丁寧で
最初の水槽から夢中に。
幼魚たちは区切られたいけすにいましたが、
一緒にすると成魚に食べられてしまうそうです!
嬉しかったのが、このあとすぐ
大好きな無脊椎動物コーナーが始まったこと。
しかも動物門や綱(こう)ごとの水槽が並んでいて
わかりやすい。説明もとっても詳しい。
読み切れないボリューム。また来たくなります。
生物学のマニアックな情報ばかりではなく、
クラゲの刺胞は水で洗っちゃダメ!といった
一般的なお役立ち豆知識も満載でした。
撮影OKというところも魅力。
身入りの(生きている)タカラガイ、
和菓子みたいな二枚貝、
掃除屋として入れられているカゴカキダイ……。
(目の周囲のしましま模様は目が動くと
かえって目立つ。しまの意味をしばし黙考。)
いろいろ面白い。
続く写真は、娘がいたら喜びそうな
「バエる(インスタ映えする)」水槽たち。
この日は、干潟漫画「ガタガール」の展示もあって見応えたっぷりでした。
空間としては小さな水族館ですが、オープンの9時から昼前まで没頭。
最後に、ひととおり見終わって印象に残ったポイントを。
その1.カニの口の話。魚や我々の口は肋骨由来なので
上下に開く。一方、カニの口は脚由来なので左右に開く。
なるほど~。
律儀に正面を向いてくれているタカアシガニの
おくちもとを見つめること数十秒。
カニの甲羅で生きる定めのヒメエボシちゃんたちにもご注目!
その2.海水が循環している水槽の外の海水だまりで
たくましく暮らすイソギンチャクやエビ?のけなげさ。
その3.きわめつけは、天窓から自然光が差し込む水槽の美しさ。
見てください。ナマコも幸せそうです。 ↓