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南紀白浜さんぽ2(水族館)

御船足湯から、きらめく海を左に見ながら道なりに。

1500万年前の地震でできたという泥岩岩脈が、

揺れる波の下にミニチュア大陸棚のように透けています。

のんびり写真を撮りながら30分ぐらい歩いたでしょうか。

京都大学の臨海実験所に併設された白浜水族館に着きました。

 

門柱から入口までのアプローチが長~い。

たいてい都内では2000円とられるのに大人の入館600円の幸せ。

(むしろショー重視で人の多い大型水族館より満足できました!)

 

100円が戻ってくるロッカーがあるので、荷物を預けて身軽になって

じっくり見て回れます。

 

大学の水族館だけあって、形態による種の見分け方の解説も丁寧で

最初の水槽から夢中に。

幼魚たちは区切られたいけすにいましたが、

一緒にすると成魚に食べられてしまうそうです!

 

嬉しかったのが、このあとすぐ

大好きな無脊椎動物コーナーが始まったこと。

 

しかも動物門や綱(こう)ごとの水槽が並んでいて

わかりやすい。説明もとっても詳しい。

読み切れないボリューム。また来たくなります。

 

生物学のマニアックな情報ばかりではなく、

クラゲの刺胞は水で洗っちゃダメ!といった

一般的なお役立ち豆知識も満載でした。

撮影OKというところも魅力。

 

身入りの(生きている)タカラガイ、

和菓子みたいな二枚貝、

掃除屋として入れられているカゴカキダイ……。

(目の周囲のしましま模様は目が動くと

かえって目立つ。しまの意味をしばし黙考。)

 

いろいろ面白い。

続く写真は、娘がいたら喜びそうな

「バエる(インスタ映えする)」水槽たち。

この日は、干潟漫画「ガタガール」の展示もあって見応えたっぷりでした。

 

空間としては小さな水族館ですが、オープンの9時から昼前まで没頭。

最後に、ひととおり見終わって印象に残ったポイントを。

 

その1.カニの口の話。魚や我々の口は肋骨由来なので

上下に開く。一方、カニの口は脚由来なので左右に開く。

なるほど~。

 

律儀に正面を向いてくれているタカアシガニの

おくちもとを見つめること数十秒。

カニの甲羅で生きる定めのヒメエボシちゃんたちにもご注目!

その2.海水が循環している水槽の外の海水だまりで

たくましく暮らすイソギンチャクやエビ?のけなげさ。

その3.きわめつけは、天窓から自然光が差し込む水槽の美しさ。

見てください。ナマコも幸せそうです。 ↓

これを見て私もすっかり幸福感に満たされて水族館を後にしました。

 

つづく