終戦(敗戦)を振り返る日の午後、平和の大切さを痛感しつつナマコの新刊本を読み終えた。空を羽ばたく白いハトも良いけれど、私にとっては、海底をはうナマコこそ平和のシンボルだ。 北海道の大きな書店(釧路発祥の書店チェーン「コーチャンフォー:Coach &...
中央大学で、映画『ワース 命の値段』公開記念シンポジウムを取材した。 その数日後に、今度は 上智大学で、映画『NEWTOK』を見て、オープンフォーラムを聴いてきた。 いずれも補償に関係する映画だった。 それにまつわる分断も描かれていた。 前者は9.11という未曾有のテロの被害者、 後者は地球温暖化(による凍土融解)の被害者...
絵本『うに』を熟読しました。 かつて、こんなに詳しく分かりやすく ウニという生き物の一つについて 教えてくれる本があったでしょうか。 ないと思います。画期的な1冊です。 ウニといえばとげとげですが、 生きたウニを手に持って驚くのが ぴとぴと吸い付いてくる不思議な管足です。 この絵本では、その管足がどうやって 動いているのか、水系がどのように...
ドキュメンタリー映画「掘る女 縄文人の落とし物 」が 本日(2022年8月6日 土曜日)公開されます。 イキイキと土を掘る女性たちが素敵で、 見ていて思わずニコニコしてしまう作品。 私は叔父が考古学者なので、 掘る人生を何となく身近に感じてきたけれど、 発掘現場に実際にお邪魔したことはありません。 遺跡の研究者や作業員の素顔に迫る...
タコの本を読んだ。 『タコは海のスーパーインテリジェンス』 https://amzn.to/3DKth8X 周囲に「イカの人」とみなされていたという研究者が、イカと同じ頭足類に属するタコについて書いた本。要所でしっかりイカとの違いにも言及しつつ、タコの知能や心理に迫っていく。タコ好きな国民ほどタコ研究に熱心という、フィールドの地理的・文化的背景も興味深かった。...
海洋生物絵本界(!)の永遠の傑作『われから』に続いて、再び「わ」で始まる平仮名タイトルの傑作が登場しました。 現役科学者の青木優和先生(東北大学)と 科学者&絵本画家の畑中富美子さんという 最強コンビの再来です。 知る人ぞ知るワレカラが主役だった前回とは打って変わり、超おなじみの海藻がまんまタイトルの絵本『わかめ』。...
世界が新型コロナにおののいています。 あんな小さなウイルスに右往左往する私たちは やはり生身のか弱い存在です。 AIやら何やらを発達させて利便性を追求しても 顕微鏡サイズの生物かどうかもはっきりしない ウイルスによって個体数を減らされてしまう。 ヒトの天敵はいないと思われているけれど、 オオカミとかクマとか、そういう分かりやすい...
greenzの編集者さんにお声がけいただいたのを機に、 昨年から東京国際映画祭に通っている。 あいにく昨年、私が気に入った作品は日本での上映がなく、 告知につながるような媒体での記事化ができなかった。 そして今年は、コンペティション部門の映画を2本だけ プレス枠で見に行ったものの、やはり記事化は無理そうだ。...
クラウドファンディングから参加して注目している ドキュメンタリー映画「おクジラさま」が再熱している。 映画館でも再上映される。 日本が今月、商業捕鯨を再開したからだ。 昨日も見てきた(3回目)。2月21日にIWC前議長の 森下丈二氏と佐々木監督のトークショー付き上映会が あって、その時のことは記事に書いた。ブログでも触れた。...